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ヤマメを復活させるために(その8 : 全国の漁協の活動・施策のご紹介)

【作成 : 2008年06月01日】 

ヤマメを増やし維持するための方法として以下の3つがあるかと思います。
 (1)稚魚放流、成魚放流、発眼卵放流などを行いヤマメの数を増やす。
 (2)持ち帰り数の制限とか、キャッチ&リリース区間を設けることで、ヤマメの減少を食い止める。
 (3)人工産卵場を造成したり、人工産卵河川を造成したりして自然に増える環境に改善する。
この中で、一番必要なのは個人的には(2)の制限だと思っています。では具体的にはどういう方法があるのかを知りたいですよね。
 そこで、全国各地の漁協での渓流魚の維持のためにどういう活動・施策が実現できているかを調べようと、ひとつひとつの漁協のホームページを確認しました。もっとアグレッシブなことを実現できている漁協さんもあるかも知れませんが、まずは以下のご紹介でスタートします。

1.群馬県 上野村漁業協同組合
(1)年間券(アユ込み 10,000円)のインターネット購入可能
(2)3ヶ所のC&R区間では、使用する釣針は必ず「カエシなしの釣針(スレバリ)」
(3)フライフィッシング及びテンカラ釣り専用の区間あり
  ・料金:一般 1日 :3500円。年券所有者 1日: 2500円
  ・予約制 1日最大10名まで
  ・クーラーや魚籠(びく)の持ち込みは禁止
(4)持ち帰り制限 20匹/1人
(5)イワナは天然魚・野生魚のみにするため最近は無放流
(6)8月30日(土)〜31日(日)の2日間、「第9回 神流川キャッチ&リリースフォーラム」開催
※ホームページへのリンクは右上のアイコンから


2.山梨県 小菅村漁業協同組合
uenomura.jpg(1)C&R区間あり。釣針はカエシなし(スレバリ)
(2)定期放流は3月から9月まで毎月1回(※著者注 結構多いのでは?)
(3)この他に日時を公開しないで行う大型成魚を中心とした特別放流も実施予定
(4)禁漁河川は3本
(5)冬季ニジマス釣り場の設定
(6)小菅川の源流部は天然魚のみと。1人一日5尾までの尾数制限あり
(7)年券 4,000円。特別年券(板にヤマメのレリーフを貼り付けたもの)を100枚限定販売。6,500円(女性等は4,500円)。早期予約者のみ名前をコーティング仕上げ。
(※著者注 細かいことだがホームページでは「小菅川は昨年、関東圏で初めてキャッチアンドリリース(C&R)区間を設定し・・・」とある。前述の神流川とどっちが最初?)
詳細は→ 小菅村漁協ホームページ


3.長野県 志賀高原漁業協同組合
(1)4月16日〜9月30日 (※著者注 通常よりスタートが遅い)
(2)体長制限19cm
(3)日釣券 315円 年釣券 2,625円
(4)禁漁区多し。((※著者注 「禁漁区の尊厳」と呼んでいるらしい)
詳細は→ 志賀高原漁業協同組合雑魚川釣り情報
なお別資料では、
  ・漁協設立以来一度もイワナの放流を行っていない(いい意味で)。よって遊魚料が安い。
  ・人工産卵場の造成を行っている。
  ・低料金で天然のイワナが釣れると人気 
と記されている。

4.岐阜県 石徹白[いとしろ]漁業協同組合
(1)2000年よりキャッチ&リリース区間を“増殖のための再放流専用区”と位置付け。放流をしないで天然魚を再生。
(2)年券 4,000円
(3)源流域は禁漁区多し
(4)第9回/石徹白フィッシャーズホリデー 2008年6月7日と8日
●私の目標としたい姿なので少し詳しくご説明(漁協HPより引用)します。
放流に頼らず、自然再生産された渓魚たちが普通にいる川…。石徹白C&R区間は、本来あるべき渓の姿を取り戻す、その一点の想いを目指すべく釣り人と漁業組合が 越えるべき多くの壁を乗り越えて2000年8月に設定されました。(中略)
石徹白川には2000年8月より、支流の峠川にC&R区間が設けられました。年々少なくなっている天然魚を殖やすために、自然産卵につなげることを最大の目的とした「増殖のための再放流専用区」です。ここでの釣りには、キャッチ&リリースをより効果的にするため、下記のような特別ルールが定められております。
*キャッチ&リリース区間・レギュレーション*
 (1) 魚はできるだけ水から抜かず水の中でネット(タモ)を使いハリを外すこと。
 (2) 魚に触れる前に必ず手やネット(タモ)を水に濡らすこと。
 (3) 運悪くハリを飲み込まれた時は無理に外そうとせず、イトを切って放すこと。
 (4) 全ての釣法において使用するフックはシングルフックのバーブレス(スレバリ)とする。
 (5) 管理の徹底のためにビク類を所持しないこと。

石徹白の詳細は→ 石徹白漁業協同組合
関連するページを紹介します。詳細は→ 石徹白レポート【キャッチ&リリース区間実現までの歩み】


5.栃木県 西大芦漁業協同組合
(1)ここは漁協のホームページを見ても何も分からない。
 だが、インターネットの検索で引っかかってくるページを見ると釣り師・ボランティアによるイワナの人工産卵場の造成が脈々と続いているようだ。また、地域住民とのコミュニケーションもいいみたい。
関連するページを紹介します。詳細は→ 2004年だが大芦川の人工産卵場造成の記事
関連するページを紹介します。詳細は→ 2007年10月 イワナの人工産卵床作りに参加しよう


6.山形県 最上川第二漁業協同組合
mogamigawa.jpg(1)寒河江川本流の12km(殆ど)がC&R区間
(2)C&R区間に入る支流は殆どが禁漁区
(3)C&R区間は「カエシの無い釣針」使用を明記
(4)年券 アユ含み7,000円(※著者注 アユ含みでは安いのでは?)
(5)上流部は天然魚提供のため無放流
(6)オランダ釣り禁止(※著者注 オランダ釣りってどんなの?)
※ホームページへのリンクは右上のアイコンから

7.高知県 いの町本川漁業協同組合の中野川
(0)2002年より中野川全域が毛ばり釣り専用区に。かつ無放流に。
(1)遊漁期間  2月16日〜11月末日(※著者注 他に比較すると長い)
(2)遊漁料   1日3,500円
(3)4日前までの予約要(1日15名の入渓制限) ※HPで予約状況が分かる
(4)レギュレーション  *ノーキル、*釣り上がり、*バーブレスフックの使用の推奨、*釣り人としてのマナーの遵守
関連するページを紹介します。詳細は→ 中野川倶楽部


8.広島県 吉和川漁業協同組合
(1)小川川は完全予約制毛鉤釣り専用区(全長4km、一区画400m)
  ・事前予約制 10区画 ※1日入渓10名まで
  ・一日間/1人 4,000円
  ・キャッチ&リリース (持ち帰り不可)
(2)年券 5,000円。日券 1,500円
(3)禁漁区あり
(4)平成20年4月27日と5月18日は「あまごウィーク」
  ・2,500円の一日限定の釣り体験!
  ・あまご150〜200kg放流予定
詳細は→ 吉和川漁協ホームページ

9.高知県 物部川漁業協同組合
(1)年券 7,000円
(2)フライ・ルアーの場合、杉田えん堤から下流で周年可能。
 さお漁の場合、杉田えん堤から上流で3月1日〜8月31日まで可能。
 つまり、1年中釣れる区間があるということ。
詳細は→ 物部川漁業協同組合


10.岐阜県 高原川漁業協同組合
(1)ここで特筆するのは、「人工産卵河川」が造られていることです。河川の規模は全長約250m、平均河川幅は約1mで、そこに15箇所の人工産卵床が作られているとのこと。詳細は漁協ののHPより、長野県水産試験場の水産だより27号の方がいいですね。
(2)前述の「第9回/石徹白フィッシャーズホリデー」でここの徳田さんが人工産卵河川について講演してくれるようです。聞きにいきたい気もあるが遠いなぁ。
※高原川の源流のひとつが双六谷なんですねぇ。昔、沢登りやってたころ行ったことがあります。双六から雲の平にはいって赤木沢ってすごくきれいな渓にも行きましたね。思い出します。
漁協のホームページは→ 高原川漁業協同組合
水産だよりは→ 長野県水産試験場の水産だより27号

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